2022.03.28【artwine.tokyo】ワインを片手にアート体験

ワインエキスパートの選んだワインを片手に、楽しく語らいながらアートを体験できる「artwine.tokyo」が根津にオープンしました。東京藝術大学で美術を学んだ講師のアドバイスで、誰もが楽しく絵を描く体験ができるワークショップが開催されています。

 

 

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artwine.tokyoは、「慌ただしい日常から離れ、ワインでリラックスしながら創作する体験を楽しんでほしい」という願いから生まれた場所。アメリカでは、ワインを片手に語らいながら絵を描くワークショップが流行しており、その楽しさを取り入れたそう。

 

なにはともあれ、さっそく体験してみました。この日体験したのは、葛飾北斎の《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》を模写する回。artwine.tokyoでは、ゴッホやクリムト、モネやフェルメール、そしてゲルハルト・リヒターなどのさまざまなジャンルの絵画を模写しながら、絵のテクニックを教わっていきます。

 

受付で受け取ったエプロンや腕カバーを身に着け、席につくと、下絵が書き込まれたキャンバスと絵の具が。そして、ワインエキスパートが選んでくれたという、波の泡をイメージしたという、きりりとした味わいのスパークリングワインを注いでもらいます。取材した時は、コロナ禍のためまん延防止等重点措置期間中だったのでノンアルコールでしたが、いつの日にかはアルコール入りのワインに切り替わるそうです。

 

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本日描く、葛飾北斎《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》

 

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すでに鉛筆で下絵が描かれたキャンバス

 

 

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必要な絵の具も用意されています

 

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きりり辛口のスパークリングワイン(この日はノンアルコール)。毎回描くテーマに合わせたワインが供されます

 

今回の先生は、東京藝術大学の油絵科を卒業後、現在は医学部で学んでいるという異色の経歴をお持ちの方。先生の楽しくわかりやすいお話を聞きながら、波の青いところを塗っていきます。筆と絵の具を扱うのは高校生以來のことで、最初は思ったように筆が動きませんでしたが、だんだんと楽しくなっていきます。

 

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下絵に沿って青い色を描いていきます

 

続いて、白い絵の具と黄色い絵の具をブレンドし、

 

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見本の絵を見ながら、使う色に近くなるように絵の具を混ぜていきます

 

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波の合間を漂う船を着彩。絵を描いていてようやく気づきましたが、こんな激しい波のなか、沈まずに頑張っている船と船頭さんたち、素晴らしいです。波を頑張って描いていたからこそ気づけました。

 

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ときどき、遠くから眺めて全体のバランスを確認します

 

続いて、さきほど描いた波の色の上に、薄い青色で縞模様を描いていきます。ちょっと色を加えるだけで、波がまがまがしくなってきました。波の先にも水色を足していきます。

 

 

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色を加えるだけで、それらしくなってきました

 

 

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先生のワンポイントアドバイス

 

先生は、各席をまわって的確なアドバイスをくれます。色の塗り方が荒くて困っていたところ「それも個性的でいいですよ」という一言をくれてホッと一安心。

白い点をポツポツおいて、波しぶきを加え、

 

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そして、筆ペンを使って枠線を足すと......。

 

 

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黒い線があると、絵の印象がかなり異なってくるのですね!

 

《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》の完成です! ここまで約2時間。2時間でここまでの絵が描けるようになるなんて夢のよう。乾きの速いアクリル絵の具で描いているので、そのまま持ち帰ることができます。

 

 

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きちんとしたところに飾ると、けっこう見栄えがよくなりました

 

無心に絵の具を塗っていき、それが絵になる体験はとても新鮮で楽しいものでした。しかもワインがついているなんて。一人で参加している方も多く、その場で楽しい会話が繰り広げられていました。

 

上野で新しい文化体験ができる「artwine.tokyo」。各イベントはワイン代込みで6,600円(税込)〜。ぜひ、一度体験してみてください!

 

 

artwine.tokyo
東京都台東区池之端3-3-0 花園アレイ205号室
TEL 非公開
営業時間 不定期(webで確認)
https://artwine.tokyo/ (外部サイトへリンクします)

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