• TOP
  • 記事一覧
  • 上野名物として約130年前からずっと人気の瓦せんべい

2018.09.06上野名物として約130年前からずっと人気の瓦せんべい

こんにちは、上野案内所です。
みなさん、上野動物園のパンダの赤ちゃん、シャンシャンにはもう会いに行きましたか?
来園記念のおみやげ、さらに上野みやげとして当案内所でも人気なのが、上野亀井堂のパンダせんべい! パンダをかたどったかわいらしいバッグに入っていて、食べ終わったあとも、そのまま飾っておきたくなる一品です。

 

画像

 

画像

 

お子様へのおみやげにしても喜ばれるパンダせんべい(パンダ箱入)14枚入り846円(税込)

 

さかのぼること明治6年、亀井堂の歴史は神戸からスタートします。
日本の鎖国が解かれたことで、外国人によってクッキーが持ち込まれ、創業者の松井佐助が、それをヒントに瓦せんべいを開発しました。
明治23年4月には、明治政府が殖産興業政策の一環として、上野公園で第三回内国勧業博覧会を開催。食品から美術品まで、国内のさまざまな優品がずらりと並ぶなか、こちらの瓦せんべいも出品され、人気を博したそうです。
これを機に、同年9月1日、上野広小路に亀井堂東京店がオープン。
やがて、暖簾分け1号店として上野亀井堂という店名に変わり、ファンも増え、上野名物の一つに数えられるようになりました。

 

画像

 

上野広小路にある上野亀井堂の本店

 

小麦粉と卵、砂糖など、材料はシンプルですが、製造工程は思った以上に繊細。
例えば、気温によって生地の配合を変える必要があるのですが、それは職人が焼く直前に生地を混ぜ直し、その手応えで判断しています。
また、焼き目の色の濃さを一定にするためには、生地全体に等しく火を当てることが不可欠。
風が当たって火がゆれると失敗してしまうので、どんなに暑くても工房ではエアコンの使用が厳禁で、慎重に作業を進めているそうです。

 

画像

 

定番は上野寛永寺の紋を入れた小瓦せんべい。本店で購入可

 

実は、人形焼を最初に作ったのも上野亀井堂だそうです。昭和28年、東京駅に日本で初めてできた駅ビル名店街に出店していました。
当時お得意様だった浄瑠璃師から、ヒントと許可をもらい、文楽人形の頭をモチーフにしたカステラ饅頭人形焼を考案。
実演販売を行うとたちまち評判となり、東京名物として広く知られるようになりました。

 

 

画像

 

本店の店内。ショーケースに瓦せんべいと文楽人形焼が並ぶ

 

本店には喫茶スペースがあり、ゆっくりとくつろぎながら、上野亀井堂の甘味を楽しむことができます。夏の間はかき氷も用意。ソフトアイスは、季節に合わせて味が変わります。
甘いものは歩き疲れた体をじんわりと癒してくれるはず。
上野散策の合間に、上野案内所と上野亀井堂へぜひお立ち寄りください♪

 

画像

 

本店の奥には喫茶スペースを設置。カウンター席もテーブル席もあり

 

【上野案内所 お取扱店】
上野亀井堂
住所 東京都台東区上野4-5-6
TEL 03 - 3832 - 1001
営業時間 11:00?19:00
定休日 月曜(繁忙期、祝日の場合は営業)
https://www.kamei-do.co.jp(外部サイトへリンクします)

  • X
  • facebook