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2024.07.02

函館サーモンvol.1 函館の今と未来について〜ディスカバリー北海道〜

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函館サーモンvol.1 函館の今と未来について〜ディスカバリー北海道〜

みなさまこんにちは!

大丸札幌店の食品を担当しております、

大山と申します。

 

今年も新たな北海道の魅力を

皆様にお届けすべく始まりました

この企画!!

ディスカバリー北海道〜2024夏〜☀️

今年は北海道といえば観光!

観光といえば函館!ということで、

函館まで美味しいものを発見しに

行って参りました💨

 

函館といえばいか!と

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道産子の私も思っていましたが、

今回は、

函館といえばいか!サーモン!

といわれるようになりたいんです。

そういってお話ししてくださったのは

株式会社マルナマ古清商店

(左)営業一部 課長 工藤様  

(右)魚介・藻類養殖事業室 松川様です。

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まずお話してくださったのは

函館の海に危機感を抱いていることでした。

私たちも今年はスルメイカの初競りに合わせて

函館へと向かったのですが、

連日時化で2日後に水揚げされたスルメイカは

113キロ、昨年より9割減という驚きのニュースでした。

 

今函館では、漁獲量の減少に加え

漁師の高齢化、若手漁師の減少なども

社会現象であるとお話ししてくださいました。

魚が獲れないなら燃料代の方がもったいない、

そんなお話も聞いたことがあります。

 

そんな中、近年スーパーでもよく見ることのある

「養殖サーモン」

お値段が安定しているので、購入することも多いですよね。

 

ご当地サーモンなどといわれるほど近年養殖ブームでは

ありますが、やはり養殖は

漁師の作業負担が軽減されることや、安定した漁獲量が

見通せることに松川さんは「養殖」に着手。

 

本社の中で一通りお話をお伺いしたあと、

実際に設計から関わっているという生けすを

見させていただくことをできました。

 

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函館山の麓にあるこの生けすは

北海道内にはなく、

九州から送られて、

函館で組み立てられたそうです。 

 

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手前と奥に見えるところ、合わせて6基。

「今年から人がつきました!」

思わずえ?!

と声が出て聞き返してしまいましたが、

この当初の試験から運用に至るまで松川さんお一人で

この担当されていたとのこと。

 

また、「自分の目で見ることを重要視してます」

という松川さんは、

月々の水質調査や給餌、

海中状況の確認、

清掃をする上で

潜らなくてはわからない…と思い

潜水の資格を、

海に出るには船の船舶免許を、と

両資格を取得されたんです。

 

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同行していたスタッフと思わず

目を合わせ、

「あ、この人異次元だ…」

と意思疎通しました(笑)

 

「冬は氷割りから始まるんですよね」

と笑顔でお話してくださる松川さんの顔は

笑顔でしたが、想像するだけで我々は

鳥肌がたっていました。

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函館では雪が少ないものの、この生けすのまわりに

氷が張ってしまうので、そこを氷割りすることから

スタートするそうです…考えただけでも

もう寒いです。

 

そんな中ご担当の松川さんは、

初年度は400匹からスタートし、22年6月に200匹を初水揚げ。

 

3年目となる昨年は生けすの数を倍増したこともあり、

約1万1000匹を育成。

厳しい冬の寒さを超え、約9000匹が見事に育ったとのことです。

 

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ただやはりたくさん入れすぎても

狭くて死んでしまう、

えさを上げすぎても

美味しいとは限らない。

 

養殖の難しさを痛感いたしました。

 

給餌の様子も拝見させていただきました。

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毎日8:00と16:00にされ、

今年は函館といえばの、「スルメイカ」パウダーを

配合されたとのことです!

魚の旨みに繋がるのはもちろん、

パウダーも工場から排出されるものを

使用されているので、循環した取り組みができているんですね!

 

ただこのエサが非常に高いらしく、我々人間よりも

高価なものだとか…

ただあくまでのこだわられているのは

「量より質」。

 

そのこだわりはエサだけではなく、水揚げについても

こだわられていて、

大きいトラックのユニック付きクレーンタモで水揚げしてしまうと

身くずれが起きやすい為、

手作業でたもで少しずつ魚をとり、

現場ですぐさま血抜き作業、海水氷内で脱血しながら冷やし

工場まで10分の距離を輸送されるそうです。

 

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この工程は口にするときとても重要な部分であり、

こういったことでも味は変わってしまうのか…と

改めてこだわりを感じることができました。

 

さらに血抜きしたあとの血液も函館の海には流さない。

産業廃棄物として処理するために流さず処理をすることで

未来へと繋いでいることもお話してくださいました。

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もちろんお話の最初に、

育てたサーモンをいかに”どう”売るか、

付加価値をつけなければということはお聞きしていたのですが、

やはり同じ人間、

氷割りする瞬間、

冷たい海に入るとき、

絶対私なら

ためらいたくなるなと思ったので、

失礼なことは承知の上ですが、

「こういったかなり大変なだと思われる

作業をする上で何が一番松川さんの心を

動かしているのでしょうか」

と聞いてしまいました。

 

すぐさまお答えくださったのは、

「漁師さんのことを思い出します。」

 

養殖事業をされる前は、漁協にてご勤務されていた松川さんは

今の漁師さんは、漁獲量の減少、

つまり仕事の減少となり、

漁師以外の違う仕事をされている方も

いるのが現状だそうです。

 

「函館だからこそ働けちゃうんです。

観光事業はたくさんあるから働けちゃうんですけど、

せっかくの漁師さんがって思うんですよね…。」

 

函館には大学があっても就職先がない、若者がいなくなる

 

 

松川さんは今現在、地域の活性化をミッションに

函館サーモンへと取り組まれています。

 

「漁業経営の安定した漁業振興」

「実践的な事業による若者の定着」

「函館サーモンを魅力的な観光資源へと」

 

我々大丸札幌店もぜひ少しでも取り組みさせて頂きたい、また、

絶対的なこの美味しさを味わって頂くべく、

今年最後の水揚げされる函館サーモンを

大丸札幌店にてご紹介させて頂きます!

 

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こだわったからこそ味わえる旨さ以上の価値、

絶対に食べてみてください。

食べた瞬間、私は松川さんの顔を思い出しました(笑)

 

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お刺身の柵は勿論のこと、お召し上がり易いお寿司も作成して登場です!!

 

詳しい発売日、商品詳細は大丸札幌店HPをご覧ください💁🏻‍♀️

https://www.daimaru.co.jp/sapporo/

また松川さん、いえ、

「函館サーモンおじさん」は、

フラッとランニングで50km走ってしまうような

プライベートも熱くこだわりがあります!

ぜひ「函館サーモンおじさん」としてInstagramも

されておりますので、松川さんにご興味がある方も、

函館サーモンを食べて頂いた方も、

メンション、ストーリー投稿してみてくださいね☺️

https://www.instagram.com/hakodatesalmon/

 

 

改めて、株式会社マルナマ古清商店のみなさま、

ありがとうございました。

 

 

 

 

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