ガレ&ドーム アール・ヌーヴォーガラスの美展
フランス、ナンシーに生まれた天才ガラス作家エミール・ガレ。革新的なガラス技法、作品に込めた哲学が世界的に賞賛され1889年と1900年のパリ万博ではグランプリを受賞しました。ガレの成功に触発された同郷のドーム兄弟もアーチスティックなガラス作品を生み出し「ガラスの印象派」と呼ばれました。今展ではこの二大作家のガラス作品を約50作品展観いたします。
ガレ「蝉文アンテルカレール碗」 高さ7.5㎝ 横13㎝ 1890年頃
エミール・ガレは多数の日本の茶器を所有していました。そこからインスピレーションを得て、自身が開発した高度なガラス技法と組み合わせて「ジャポニスム」と呼ばれる一連の作品を制作しました。
この作品には、二重の透明ガラスの中間層に文様を封入する「アンテルカレール技法」が用いられています。青銅色の上に、「グラヴュール技法」で二匹の蝉が重層的に表現されています。高台茶碗型の希少な「ジャポニスム」作品です。
ガレ&ドーム アール・ヌーヴォーガラスの美展
2023年9月20日(水)~26日(火)
最終日は17時閉場
大丸神戸店8階 gallery TOART