自然の素材をありのまま。シンプルで洗練された佇まい「ムース」
軽やかで、心地よい。
気がつけばそっとそばに寄り添い、生活の一部に。
有機的なドレープは、
あるがままの自然が生み出した革だからこそ。
今日も、明日も、その時々で変わる景色は、
まるで、自然の美しさを愛でるように。
2003年に好評を博した「ムース」をベースに、素材やデザインをブラッシュアップ。毎日のお出かけに寄り添う新しいムースが誕生しました。
有機的な美しいドレープ
あるがままの姿を最大限に活かして
シンプルな装いながら、有機的なドレープやショルダー部分に施された繊細な手仕事が目を引くムース。
美しいドレープを生み出しているのは、山羊革という素材とそれを最大限に活かした設計です。2003年のムースでは牛革を使用していましたが、より軽やかに持っていただけるよう今回は山羊革を選びました。
今回開発したのは、インド産の山羊革。流れシボやその大小が特徴的なgenten定番の「ゴートベーシック」とは違い、細かで均一なシボが特徴です。
キズや汚れを目立ちにくくしてくれるだけでなく、鞣しによって柔らかな質感に仕上げたことで、バッグに品のある曲線を与えてくれています。
バッグの前胴には、小判ながら、贅沢にも1枚革を使用。山羊革は牛革と異なり1体からとれる革が小さいため、前胴部分には、山羊の背中にあたる筋肉質な革も、お腹にあたる柔らかな革も含まれます。
革の質感を均一にしようとハギを入れたり、縫い合わせたりするとどうしても硬さが出てしまい、骨張ったシルエットになってしまいますが、ムースでは、その異なる質感をありのままに取り入れました。故に天然素材のありのままをお楽しみいただけます。
さらに、ショルダーの付け根部分に工夫を施したことで、本体に物を入れたときに生じるツレが、バッグ本体に伝わり美しいドレープを生み出しています。
その工夫とは、通常はバッグ本体の革と切り離してつくるショルダーベルトの付け根を、本体の革を切り替えることなく自然な流れで作り上げたこと。2003年のムースから進化したポイントです。
革の自然なシルエットを邪魔しないようにデザインするのは難しく、職人と何度も試行錯誤を繰り返す中で今の形にたどり着きました。
人工的に形を整えるのではなく、自然が生み出したものを最大限に。重力に逆らうことなく、あるがままに。
決して均質ではないその表情がどこか私達を安心させてくれるのは、異なるものが共存し調和する自然を愛でる感覚に近いからかもしれません。
ショルダー部分にあしらわれた、
繊細な手仕事の数々
長くどんなシーンでも使いやすいように本体は1枚革でシンプルに仕上げた一方で、細部には職人の手仕事をふんだんに取り入れています。ムースは特に、通常あまり目を留めることがないショルダー部分に注目していただけたらと思います。
ショルダーベルトは巻き込む作りにすることで、ショルダーベルトの肩へのあたりを抑えています。太糸であしらわれたステッチは、職人が一針ずつ丁寧に仕上げ、物にあたたかさを加えています。
随所にハンドステッチなどの手仕事を効かせつつも、本体との絶妙なバランスにより、洗練されたシンプルさを感じられるのがムースの魅力です。
ムース大(キャメル)86,900円(税込)
世界観も、実用性も。
とことん調和させた、バッグ2型
今回、バッグは異なるサイズの2型を、キャメルとクロの2色でご用意しています。キャメルはgentenらしさを感じられる定番の色ですが、今回はクロもご用意しています。
クロは特に、ナチュラルな装いにはもちろん、モダンな装いにも馴染むため、お好きなファッションと合わせてお楽しみいただけます。
ムース小(クロ)66,000円(税込)
ショルダーベルトの長さが合うか心配、という方もご安心ください。身長やお召し物に合わせて調整できるように、ベルトの穴は10個ご用意しています。
袋マチの柔らかなバッグは、その良さを損なわないためにファスナーやマグネットなどをつけないことも少なくありません。一方で、やはり安心してバッグを持ちたいというのも正直なところ。
そこでムースでは、外側からは見えない少し下の位置にファスナーを設けることで、バッグの良さを損なわずに防犯性も高めました。
ファスナーを取り付けたことで、ファスナーの重さがバッグ本体に伝わり、それが優美な曲線を生み出す要素にもなっています。
ファスナーで防犯性を高めた一方で、バッグからすぐに取り出したい物のことも考え、バッグ背面にはポケットを設けました。
スマートホンや家のカギ、定期券や社員証など、頻繁に取り出すものなどはこのポケットをご活用ください。
革には天然素材ゆえの細かなバラキズがあります。これは動物の生きた証であり、個体差の魅力としてgentenでは考えています。
また、背割りの周辺には縦のラインが入りますが、繊維の違いによる染料の沈着です。天然素材ならではの魅力としてお楽しみください。
革の経年変化については、毎日をともに過ごす中でキャメルは赤みを帯びてきます。クロは、摩擦によって革の持つ油分が表面に上がり光沢を帯びるため、ツヤが上がってきます。
ツヤが上がる部分と、そうではないところとの差が出てくるようになり、より豊かな表情に、それが自分だけの情緒に。
ムース大(キャメル、クロ)86,900円(税込)
モデル身長176cm ※ウエア:スタイリスト私物
自然の生み出した革という素材を思う存分、大胆に。
職人の繊細な手仕事でハンドクラフトの息吹を吹き込んで。
大胆さと繊細さを共存させるバッグは、あたたかく包み込み、持つ人の体にそっと寄り添います。
■ムースのお手入れについて■
ゴート(山羊革)は比較的摩擦に強く、多少の汚れは乾いたタオルなどでサッと拭くだけでキズやシミが付きにくいのが特徴です。その扱いやすさもゴート(山羊革)が人気を博している理由ではないでしょうか。
gentenのデリケートクリームやコンディショニングクリームは使用可能。水染みが気になる方は、使い始めに防水スプレーのご使用をおすすめします。