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2019.11.06世界の43体が集結した『特別展 ミイラ~「永遠の命」を求めて』レポート!

 

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最新の調査と研究手法を駆使した研究成果を踏まえ、南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本のミイラ、総数43体とさまざまな資料が展示される『特別展 ミイラ~「永遠の命」を求めて』。
自然にミイラとなったものから人工的につくられたミイラまで、世界各地の背景にある死生観や文化の違いを知ることができます。
11月2日の公開に先駆けた内覧会では、スペシャルサポーターのビートたけしさんが来館し熱心に見学。
「43点ものミイラをよく持ってきたよね。写真ではなく実物を観ることは大事。特に子どもたちに興味をもってほしいね。いくつになっても好奇心旺盛に興味をもってほしい」と語りました。

 

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会見で記者の質問に答えるビートたけしさん

 

※以下、展覧会レポートに一部リアルな画像も含まれます。閲覧にはご注意ください。
展示は4章にわたる構成で展開し、第1章は南北アメリカ。
世界最古のミイラが発掘された南北アメリカでは、インカ帝国の支配後にミイラの作り方がかわったといいます。
たとえば、インカ帝国時代以前より先祖の遺骨を布で包んでいた風習があった、ペルー北部の高地に位置するチャチャポヤス地方。
その包みに描かれている模様が、ミイラとなった人物の特徴や出身地を表していると考えられています。

 

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チャチャポヤのミイラ包み6体 ミイラ、布 ペルー 先コロンブス期、チャチャポヤ=インカ文化
ペルー文化省・レイメバンバ博物館所蔵 c義井豊

 

第2章は古代エジプト。
ミイラ文化で知られている古代エジプトでは、実は長い年月をかけて技術が進化してきたのだそう。
ピラミッドや太陽神殿が建設された古王国時代に、内臓を摘出するという画期的な技術を開発。
樹脂を浸したリネン布で痛い全体を覆い、頭部に生前の顔を模したマスク(ミイラマスク)を被せることも行われました。
古代エジプト人にとって、ミイラになることは来世で幸福に生きるために必要不可欠なものと考えられていました。

 

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中王国時代のミイラマスク 彩色された石膏 エジプト 中王国時代、
第11王朝末~第12王朝初頭(紀元前2010年頃-前1975年頃)
レーマー・ペリツェウス博物館所蔵 ROEMER- UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM

 

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若い男性のミイラの棺桶(部分) 棺桶本体長さ199.0cm,幅60.0cm,高さ32.0cm
ミュンスター大学附属考古学博物館所蔵

 

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腕を交差している男性のミイラ エジプト、出土地詳細不明
末期王朝時代-グレコ・ローマン時代、紀元前410-全250年頃
高さ170.0cm,奥行28.0cm,幅38.0cm バーゼル文化博物館&バーゼル自然歴史博物館所蔵

 

第3章はヨーロッパ。
ヨーロッパでは自然ミイラが多く、さまざまな自然環境があるからか、原因が多様。
湿地で発見されたミイラは「湿地遺体(ボッグマン)」と呼ばれ、これらには殺傷痕や絞殺痕が多く、遺体の上に交差した木の枝や石が置かれる場合も。
そのため、生贄として捧げられた、または犯罪者として処刑されたと考えられているのだそう。

 

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ウェーリンゲメン ミイラ オランダ、ドレンテ州、ブールタング湿原 紀元前40年頃~紀元後50年頃 ドレンテ博物館所蔵 Collection Drents Museum, Assen, The Netherlands.

 

第4章はオセアニアと東アジア。
高温多湿であることから、イラの保存にとって適した環境であるとは言い難いオセアニア大陸。
さまざまなミイラ文化の存在の記録があるものの、時間的・空間的な広がりは解明されていないなかで、パプアニューギニアのミイラは比較的保存されているといいます。
イアトムル族によってつくられた「肖像頭蓋骨」は亡くなった本人の頭蓋骨を元に粘土や樹脂などで肉付けして生前の顔つきを再現。

 

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入れ墨やまつりの際にしていたペインティングが再現されている「肖像頭蓋骨」。(すべてパプアニューギニア)
また、日本では20体前後の自然ミイラと、生きている間に穀断ちを行い、土中や石室で瞑想を続けて形成された「即身仏」のミイラ18体が現存。
高僧や修行者が永遠の瞑想に入り、肉体が「仏」となったと考えられています。

 

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「弘智法印 宥貞」 1683年頃 小貫即身仏保存階所蔵
展示を観終えたら、フォトスポットやグッズ販売へ。
オリジナルグッズのメタルキーホルダーや、可愛らしいきんちゃく、そして人気マンガの「おしゅし」とのコラボグッズも!
会場限定も多数あるので、お見逃しなく。

 

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展示物の一つエジプトのペンジュの棺桶の蓋をモチーフにしたフォトブース

 

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メタルキーホルダー

 

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おしゅしのコラボグッズ

 

特別展 ミイラ~「永遠の命」を求めて
■会期 ~2020年2月24日(月・休)
■開館時間 9:00?17:00(金曜・土曜は20:00まで)
※11月3日(日・祝)20:00まで
※11月4日(月・休)18:00まで
※入場は各閉館時刻の30分前まで
■会場 国立科学博物館
■休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、12月28日(土)?1月1日(水・祝)
※ただし2月17日(月)は開館
■料金(税込) 一般・大学生 1,700 円/小・中・高校生 600 円
■公式サイト https://www.tbs.co.jp/miira2019/

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