銅版画巨匠展ー『長谷川潔・駒井哲郎・中林忠良』

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本日より開催の【銅版画巨匠展】

日本の銅版画家３大巨匠に焦点を当て

ご紹介していきます。

🟢長谷川潔(１８９１〜１９８０) 横浜生まれ

マニエール・ノワール(メゾチント)と呼ばれる銅版画技法を復活させ、フランスでレジオン・ドヌール勲章を受章。

「近代版画の父」と呼べる業績を残しています。

長谷川潔　　　アネモネと野草　　　ポアントセッシュ(ドライポイント)     １９２９年

１９２５年版画の個展を開催したヌーベル・エソール画廊のための作品。

長谷川潔　　　水浴の少女と魚　　　ポアントセッシュ　　　１９７１年

１９２５年に同じ構図を制作。

専属摺師カミーユ・ケンヴィルが亡くなり長谷川最後の作品。

妖精(ニンフ)に神の使いである魚が体に触れた瞬間生身の人間になったという

人類誕生の象徴をテーマにした作品

🟢駒井哲郎(１９２０〜１９７６) 東京日本橋生まれ

戦後のエッチング技法の巨匠。

資生堂福原コレクションの作品約５００点が２０１２年世田谷美術館に寄贈されました。

駒井哲郎　　　果実の受胎　　　アクアチント　エッチング　ドライポイント　　１９５９年

東京都美術館『第３６回　春陽会展』出品作品。

駒井哲郎　　　岩礁　　　アクアチント　　１９７０年

サンドペーパーによるエッチング

筑摩書房刊行「現代版画　駒井哲郎集」収蔵作品

２０１０年　「駒井哲郎作品展　福原コレクション」　展示作品

🟢中林忠良(１９３７〜) 東京品川生まれ

銅版の腐食と自分を含めた全てのものの腐食を重ね合わせ

「すべて腐らないものはない」という信条のもとエッチング作品を作り続けています。

東京藝大在学中、駒井哲郎から銅版画を学ぶ。

２０２３年度文化功労者。現在日本美術家連盟理事長。

中林忠良　　　“白い部屋より“ 偽りの朝　　　エッチング　ソフトグランドエッチング　アクアチント

１９７１年

第１回　版画の星座選抜展(古井画廊)出品作品

中林忠良　　　囚われる日Ⅳ      エッチング　アクアチント　メゾチント　ディープエッチング

１９７４年

関連資料もたくさん取り揃えております。

銅版画三大巨匠の作品がこれだけ揃うのも滅多にありません。

ぜひこの機会にご覧くださいませ。

場所：本館8階　美術第ニ画廊

会期：2／２１(水)〜2／２７(火)

時間：10時〜19時(最終日は16時閉廊)

お問合せ： 052-264-3383