B1F
食品/
2023.11.26

🍷 今月のセラーワイン 🍷  シャトー ランシュ ムーサ 1995

  • SHARE
  • Facebookでシェアする
  • XでPostする
  • LINEで送る

🍷 今月のセラーワイン 🍷  シャトー ランシュ ムーサ 1995

今月ご紹介するセラーワインはボルドー第5級シャトー『シャトー ランシュ ムーサ 1995』です。

 

 

Chateau Lynch Moussas 1995

《シャトー ランシュ ムーサ 1995》


容量 750ml

税込価格 14,300円


生産地:フランス ボルドー ポイヤック
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン73% メルロ 27% 
タイプ:フルボディ 


⇒暗めのルビー色。カシスのような果実感、杉やスパイスのようなアロマ。濃密な果実の成熟感に、柔らかく溶け込んだタンニンが程よく、力強い余韻へと続きます。

 

 

 

 

◆ シャトー ランシュ ムーサ ◆

 

シャトー・ランシュ・ムーサは、ボルドーのネゴシアン名家、カステジャ家が所有するシャトー。元々はランシュ伯爵が所有していた格付け五級のシャトー・ランシュ・バージュと同一の畑でしたが、1835年に2つに分割され生まれたシャトーです。1885年にシャトー・ランシュ・ムーサも第5級の格付けがされましたが、その後低迷期が続き20世紀初頭の頃は、没落しほぼ見捨てられた状況になっていました。

それを買い取ったのが、ボルドーの名家カステジャ家です。カステジャ家がオーナーとなってからは、シャトーの威光を取り戻すべく、徹底的に設備や畑を改良し、近代的なシャトーへと生まれ変わります。1994年ヴィンテージを境に、ワインの品質は劇的に向上。往年の名声を取り戻すことに成功しました。没落し荒廃していたシャトーも今は「カステジャ家の家宝」として大切に守られて発展を続けています。復活を果たした老舗シャトーのワインをぜひお試しください。

 

 

 

《地球温暖化とボルドーワイン》

 

ワインは自然と共存して生まれるお酒です。そして、ワインの生産において重視されるのは、量ではなく「質」です。地球温暖化による気温上昇の影響から、ボルドーでは30年前に比べると収穫時期が3週間早くなりました。さらにはブドウが熟しやすくなったことで、「熟成に重要なタンニンがしっかりと熟す前に糖度が上がる」、「風味のバランスのため必要な酸も減る」傾向になっています。こうしたブドウから生まれるワインは、従来の果実の香りよりも煮詰めたジャムのような香りに変化してきています。地球の温暖化・従来なかった気候変動がワインに与える影響は非常に注視されており、ワイナリーは現代の気候に適応した栽培・醸造で対応してきています。2021年には、温暖化対策の一環として新しく6品種のブドウ栽培が認められるようになりました。新品種は栽培量・使用量に制限はありますが、伝統と格式を重んじるボルドーワインですら規制変更に動くほど、ワイン生産において温暖化は深刻な課題となっています。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とし、メルロやカベルネ・フランなど複数の品種をブレンドして造られるボルドーワイン。このブレンドのレシピは、「ボルドーブレンド」と呼ばれ、世界中で活用されています。

 

ボルドーワインの長期熟成を可能にしてきたのは、温和な海洋性気候と、成長と成熟を促進する豊富な降水量、そして比較的乾燥し暖かい秋に成熟しバランスの良いブドウが収穫されてきたからと考えられます。今後30年でさらに気温の上昇が見込まれていますので、ボルドーで栽培されるブドウの糖度の高さや収穫期の変化、新たな品種による醸造などによって、将来は現在とは異なる味わいのボルドーワインが生まれてくるかもしれません。未来のボルドーワインが「さらに力強く豊か」になっていくか、「新生ボルドーワイン」が登場するか、期待と不安が入り混じるところです。

 

 

さて、秋が深まり夜が長くなる季節になりました。今、飲み頃を迎えた95年の格付けシャトー、現在のボルドーとは違うまさに「クラシカルなボルドーワイン」の味わいを、どうぞお楽しみください。気温が下がった静かな寒い夜には、長期熟成が可能なボルドーワインが持つ「凛とした静けさ」と、ぜひじっくりと向き合ってみてはいかがでしょうか。

 

 

他にも選りすぐりのワインを揃えております。

 

お気に入りのワインを探しに、どうぞ和洋酒売場へお立ち寄りください!!

 

 

 

 

 

ショップ情報

ショップ名

和洋酒売場

フロア
B1F
カテゴリー
食品/

RECOMMEND BLOG