その十三 エレベーターガールは松坂屋から!
#松坂屋ヒストリア小話 その十三
昭和4年(1929年)日本初のエレベーターガールが松坂屋上野店に登場!当時は「昇降機ガール」と呼ばれ話題を集めました。
わが国初のEVガール(上野店)
わが国の百貨店の歴史における画期的な出来事のひとつが、「エレベーターガールの登場」です。そしてその先鞭をつけたのが松坂屋上野店でした。関東大震災(1923年、大正12年)によって焼け落ちた松坂屋上野店は仮営業所で営業を再開しながら、震災復興・再建をめざし1926年(大正15年)10月に本館再建工事に着手。2年余りの歳月を経て1929年(昭和4年)に全館完成、同年4月1日開店を迎えました。新店舗はルネッサンス風の荘厳華麗な建物でしたが、新築を機に自動開閉装置がついた最新式のエレベーターを導入し、女性でも簡単に操作ができるようになったこともエレベーターガールの誕生につながりました。当時「『昇降機ガール』が日本にもできた。上野松坂屋の新館で初試み」との記事が新聞を賑わせ、運転しながらフロア毎に売場の案内を行うエレベーターガールはご来店客に大好評で、すぐに銀座店でも導入され、全国のデパートに広がっていきました。
昭和4年落成の上野店新店舗
エレベーターガール募集広告
上野店EVガール集合写真