その十四 西郷隆盛率いる官軍の本営があったのは松坂屋!
#松坂屋ヒストリア小話 その十四
1868年(慶応4年) 西郷隆盛(吉之助)は上野戦争に際し、松坂屋上野店2階に本営を構えて官軍の指揮を執り勝利を収めた。
薩長連合、王政復古、戊辰戦争を指導し、武力倒幕派主導の維新政権樹立に貢献した西郷隆盛(1827~1877、享年49歳)は、戊辰戦争の最大のヤマ場ともいわれた上野戦争で、いとう松坂屋(上野店)の2階に参謀部をおき、幕府側の彰義隊と相対しました。慶応4年(1868年)5月15日に戦争が勃発し、戦火で上野広小路一帯が焼け野原になったなか、本営が構えられた上野店は焼けずにそのまま残りました。5月17日には官軍の西郷吉之助(隆盛)、橋本実梁少将、熊本藩の細川侯たちが休憩のため訪れ、大勢の見物人が詰めかけたとのことです。その後上野店では、西郷が審議した部屋を保存し、後世に伝えていましたが大正12年の関東大震災で焼失しています。創業以来400年有余年の松坂屋、幕末から近代にいたる時代においても歴史上の多くの人物と関わりをもってきています。
西郷隆盛
上野戦争地図