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michi kake

2022.10.05

更年期は人生のターニングポイント

更年期は人生のターニングポイント

 

 

毎年10月は、「乳がん月間」です

乳がんの早期発見のシンボルである「ピンクリボン」にちなみ、各地域でピンクリボンキャンペーンが実施されています。


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大丸梅田店5階でも9月30日(金)→10月11日(火)まで、乳がんに関する知識や選択肢について、触れていただく機会として<ピンクリボンフェア>が開催されています。

 

さて私はラウンドプレーヤー薬剤師として様々な薬局で勤務してきた為、乳がんの患者様と出会う機会も多かったのですが、今でも忘れられないできごとがあります。


体の弱いお母様と二人暮らしの40代前半の女性患者です。


仕事と親の介護が忙しく、企業検診で再検査を指摘されていたにもかかわらず、そのままにしていたそうです。


私が出会った時はすでに末期の乳がんでした。


出会った頃の彼女は聡明快活、身なりもきっちりされており、一緒に働いていた2年目の薬剤師の女性が「あの人のようなキャリアウーマンになりたい!」と憧れていました。


しかし日を追うごとに薬局に来るのも大変になり、薬局から自宅まで薬を配達するようになりました。


若い薬剤師が自ら進んでその担当をしてくれていました。


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乳がんのことを彼女は一所懸命勉強し、少しでも何かの役にたちたい純粋な思いで調べ、その情報を伝えていましたが、ある日薬を届けた時に

「あなたに何がわかるっていうの」、と叱られたそうです。


日を追うごとに、痛みを抑える薬の配達回数が増え、さらに献身的に寄り添う彼女のことを心配していた矢先、その患者様はご逝去されました。

若い薬剤師は号泣しながら「こんなに辛い仕事とは思わなかった。今すぐ辞めたい」

と言い始め、その後まったく仕事ができない状態になりました。


私が心配していたことが現実におこってしまったのです。

 

しかし私は

「あなたが今感じている悲しい気持ちは無駄ではないのです。

薬以上の治療となる時が必ずくるの。

だからその悲しい気持ちを大切にし、他の誰かの役に立ててほしい」と伝えました


私がブログを書いているのはこのような思いがあるからです

 

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改めて


今や日本女性の9人に1人がかかると言われている乳がん。


最近は医療の発展、検診の精度が高まり、罹患しても社会復帰される方が多くなりました、

 

また年代別でみると、乳がんの罹患率は30歳台後半から増加し始め、40歳台後半から60歳台後半でピークになります。


実は先ほどの患者様は「癌って年配の人しかかからないって思っていたので、まさかこんなことになるなんて想像していませんでした」と私にこっそり教えてくれました。


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2004年度からは健康増進法に基づいて、40歳以上の女性に対し、視触診およびマンモグラフィ(乳房X線撮影検査)併用によるがん検診を2年に1回実施することが推奨されています。

しかし大阪府の乳がん検診受診率は41.9%。

これは全国平均の47.4%を下回り全国ワースト5位という状況です。


このお話しを読まれた方 ぜひ検診を受けてほしいです。

 

 


最後に

乳がんってどんな病気?

乳がんは、乳房にある乳腺(母乳をつくるところ)に発生する悪性腫瘍です。

乳管という、乳汁の流れ道の管や、小葉という奥の方の組織のいずれかから発生します。


乳管の中にがんがとどまっている場合は非浸潤がん(DCIS)といい、乳管を破って周りの乳腺に及ぶと浸潤がんと言います。

 


どんな症状?

「しこり」「分泌物」のほか、「腫れ・痛み」のことが多く、乳がん以外でもよく起こる症状の為、定期的検診が重要なのです。

 

 

がんサバイバーって?

がんと診断されたことのある人を指し、治療中、治療終了した人全て含む概念です。

 


発見時期や発症する場所により異なりますが、完治したサバイバーの方々にも、悩みや不安はたくさんあります。

例えば治療の後遺症がずっと続いたり、再発などの不安があったり、元通りの生活には戻れない方がおられます。


さらにお伝えしたいのは、女性特有のがんにおける抑うつ状態の人が多いことです。


乳がんでは2〜46%、子宮卵巣などの婦人科がんで12〜25%と想定されています。

PMID: 26621509 BMJ.2015 年

PMID: 15263042 J Natl Cancer Inst Monogr 2004年


また治療中、治療後にも関わらず、どちらの発症率も同じくらいと言われています。

だからこそアピアランスケアが大切なのです!

 

アピアランスケアとは

「外観や人の容貌」を意味する言葉をアピアランスと言い、脱毛(頭髪、まつ毛、まゆ毛等)、皮膚や爪の変色、爪の変形、手術の傷あとなど、治療によって起こる外見の変化に対して、患者の悩みに対処し、支援することを「アピアランスケア」と呼びます。

※国立がん研究センター「がん情報サービス」の用語集より

 

医学の進歩により、無事手術が終わり、抗がん剤の点滴治療を終えた後も、抗がん剤を内服するために通院されている方が多くいます。


ある日、乳がんの手術を終えて5年になる女性が、更年期の症状が辛く、特にホットフラッシュがひどく化粧ができないし汗がひどいのでおしゃれをする気にもならないと話されていました。そして


「命が助かったから、見かけのことで悩むなんて贅沢なことなんでしょうけど」

と呟いたのです。

 

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「せっかく女性として生まれてきたんですもの。生まれ直しだと思いませんか?

お化粧して、おしゃれして

ついでに恋したっていいじゃないですか」

と話すと彼女は大笑いして

「もしそうなったら先生に一番に知らせにくるわ」

と話してくれました。

 

 

 

 

 

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プロフィール:

岡下 真弓(おかした まゆみ)

ヘルスコンサルタント・薬剤師


大学卒業後、化粧品の研究員として女性の肌・薬品・女性ホルモンの研究をしていた時、「女性は生涯を通してホルモンと付き合っていかなければならない」ことを実感しました。女性ホルモンのバランスを整えることで、心も体も安定し、家庭や職場でもその人の能力や特性が最大限に発揮されることを知りました。

同時にホルモンバランスの乱れは、うつ症状、やる気の低下、気分のムラなどを引き起こし、女性が能力を発揮するのを妨げるのだということも感じました。


その後、薬剤師として多くの患者様と会話をしていく中で、病気や不調を抱え薬が必要になる前に、事前のケアが必要だと強く感じ、フリーランスになる。以降、医療よりも気軽にアプローチできるアロマを通じ、セミナー・講座などで女性ホルモンの啓発活動を続けています。

 

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