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文化・芸術の町、台東区。
上野の山にはたくさん美術館があるのも魅力ですが、芸術家を目指す学生の聖地、東京藝術大学があるのも、台東区の宝です。
台東区と東京藝術大学は、昭和56年に創設された「台東区長賞」を原点として、長年にわたって交流・連携を深めていらっしゃり、東京芸術大学卒業生の様々な作品を台東区は保有されいます。
台東コレクション展(東京藝術大学大学美術館) 出品作品より
その事実を知った松坂屋が、昨年春「そのような素晴らしいコレクションを、是非多くのお客様に知って、見て頂きたい。」と、台東区文化振興課に嘆願されました。
ラブコールを受けた台東区文化振興課は、2023年東京芸術大美術館で開催予定であった「台東区コレクション展」の同時期開催企画として、東京藝術大学大学院の終了制作の一部として制作された「敦煌莫高窟壁画模写作品」を、松坂屋上野店で展示する事を決定されました。
その後も開催に向けて台東区と松坂屋に打ち合わせは続き、様々な担当者がかかわる中、最終の調整は、台東区役所文化産業観光部入社4年目の鈴木さんと、松坂屋上野店新入社員の嶋宮さんが窓口となり協力して進められたとの事です。
若々しい官民の素敵なコレボレーションですね。
左:松坂屋上野店 営業部 嶋宮愛莉さん 右:台東区役所 文化産業観光部 文化振興課 鈴木涼子さん
そうして企画され「〜若き日の探求〜台東区所蔵 模写壁画展」と題されたこの展覧会が、6月23日水)~27日(火)まで、松坂屋上野店7階アートスペースで開催されています。
松坂屋上野店美術画廊でも個展を開催された日本美術院の同人・村上 裕二氏をはじめとする、東京藝術大学を巣立った作家たちが藝大大学院の修了作品として制作された貴重な模写作品が展示されています。
第220窟 東壁 北側 維摩経変相部分<初唐> 村上 裕二 昭和63年
これらの模写作品は、壁画を目の前にして制作する事が出来ないため、原寸の写真や資料を頼り描き、可能な限り中国現地にも赴き、絵の具の種類や色調などの調査を重ねて制作されたとの事です。
将来巨匠となられた作家の皆さんの、学生時代の熱意や、筆遣い、息遣いが感じられ、思わず見入ってしまいます。
同時期開催の「台東区コレクション展」は東京藝術大学美術館3回展示室で、6月17日(土)~7月9日(日)まで開催されています。(入場無料)
昭和・平成・令和とその時代を映す表現の「変遷」と「多様性」をテーマに、芸術家たちが学生時代の集大成として制作した渾身の作品が展示されています。
松坂屋に行ってから、東京藝大美術館に行くか?
藝大に行ってから、松坂屋上野店に行くか?
初夏の上野は、台東区コレクションから目が離せません!
台東区コレクション展―文化・芸術の杜 上野を巣立った芸術家たち―
会期:2023年6月17日(土) - 7月9日(日)
午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室3、4
観覧料:無料
主催:台東区、東京藝術大学
後援:台東区教育委員会、(公財)台東区芸術文化財団、松坂屋上野店
〜若き日の探求〜台東区所蔵 模写壁画展
会期:2023年6月21日(水) - 27日(火)
午前10時 - 午後7時(最終日のみ16時閉場)
休館日:なし
会場:松坂屋上野店7階 アートスペース