こころとからだがよろこぶ小麦フリーのヴィーガン菓子|【北海道に魅せられた人たち】〈一二三草堂〉告田真子さんのおはなし
こんにちは。【北海道に魅せられた人たち】担当です。
こころとからだに優しいお菓子作りをする〈一二三草堂(ひふみそうどう)〉。
前回の上野店でのイベントでも、その丁寧に作られたことが伝わる味わいに、リピートで購入してくださった方もいたほどの反響でした。
素材の味がしっかりと感じられて、こだわりの塩(これがまた美味しくて、隠れた名品です。笑)できりっと締めたクッキーを是非、また皆様にお試しいただきたいと思っています!
さて、〈一二三草堂〉はヴィーガンで小麦フリーのお菓子です。
きっと、そのポリシーに辿り着くまでに色々な想いがあったのでしょう。
それを感じていただければ、もっと美味しさが増すのでは?!と思い、インタビューしてきました!
美味しいお菓子を囲みながら感じてほしい、〈一二三草堂〉の作り手・告田真子さんの想いを伝えさせてください。
スコットランドの力強い麦を使ったお菓子作り
〈一二三草堂〉のお菓子は、小麦不使用。スコットランドの厳しい自然の中で育った「潮麦(しおむぎ)」「潮(しお)オーツ麦」と呼ばれる麦の粉、そしてそこに、麦の癖をマイルドにする北海道産の米粉をあわせて使っています。
潮麦とは、スコットランドで、三方を海に囲まれた厳しい自然の中で育った大麦のこと。
海風にあおられながらも、力強く逞しく育つ麦だから「潮麦」「潮オーツ麦」。
元々、大麦を社会に提案していきたいと国内で活動していた告田さんの仲間のうち数名が、より生命力に溢れた大麦を栽培するために……とスコットランドに移住して栽培しています。
そもそも、告田さんのお菓子作りは大麦が起点。
2011年の震災をきっかけに「”生きる”のベースである食を大切にしたい」と思った告田さん。
「”安心な食、生命力のある食” を考えていった時に、古代から人類が食べ続けている大麦・オーツ麦の存在に気づきました。大麦は、約1万年前から人との歴史が始まったとされる、最古の穀物。オーツ麦も紀元前には作物になっていたようです。
小麦という作物が悪者とは決して思いませんが、”古くから継承されてきた種”と”人間の都合で品種改良された種”では、命としてのあり方が、同じにみえるようでも違うと思います。その命のあり方の違いを大切にしたいのです。」
色々な出会いがあり、北海道の美深を拠点にお菓子作りに携わることになった告田さん。
大麦やオーツ麦を、世の中に広めていきたいと考える中で、考えを同じくする同志達と出合い、気づけば日本各地に仲間ができたそうです。
今では日本各地の仲間が、それぞれの得意分野を通して潮麦・潮オーツ麦を提案する活動をしているそう。
ヴィーガンのこと、大麦との出会いについて
告田さんは、お菓子を始める前に各地で農業に従事し、”畑からいただく”という体験を通じて、ごく自然とヴィーガンになったそう。
なので、〈一二三草堂〉のお菓子は、植物性ベースの原料を使用しています。
「乳や卵を使わなくても素材をたっぷり使うことで、満足感は出せます。それぞれの味が調和を取れる様に、日々レシピの研究を重ねています。」
というお菓子は、シンプルな食材、畑からの素材をたっぷり活かした滋味深いあじわいです。
気になる今回のラインナップは……!
前回はオンラインでもご好評いただいた「潮麦モカクリームサンドのBOX」は、今回も登場します!
潮麦を深くローストした穀物珈琲 「潮麦珈琲」を使ったミニサイズのモカクリームサンドビスケが8個入ったもの。
麦をローストしたモカなのでノンカフェイン。
お子様や夜のおやつタイムにも安心です。
これもまた、ヴィーガンとは思えない満足感が感じられる一品で、チョコレートのようなコクもあるモカクリームサンドは、筆者のお気に入りビスケでもあります!
もちろん、この他、ケイクやメイプルきなこなど、定番のラインナップも並ぶそう。
「これが健康にいいから食べて欲しいとかは全く思っていない。ただ、生産者の思いや作物としての生命力の強さは、口にした時に伝わると思う。〈一二三草堂〉の菓子で束の間のひとときを楽しんでいただけたら。」
ヴィーガンであること。オーガニックであること。
それらも食べ物を選択する上でのファクターではありますが、まずは「シンプルにおいしい」。
まずは、〈一二三草堂〉の味を味わっていただけたらと思います。
\北海道に魅せられた人/
告田真子さん
住み込みで農作業をしながら全国各地を渡り歩く中で、農作物そのものよりも、そこから何か作ることの楽しさに気づく。色々な縁で、お菓子作りが始まり、今に至る。美深町の好きなところは「人の普段の生活と自然と触れることのバランスがいいところ」
「北海道に魅せられた人たち」
会期:1月25日(水)→1月31日(火)
場所:松坂屋上野店 本館1階北口イベントスペース
独自の歴史・自然・風土をもつ「北海道」。
そんな北海道に魅せられた、ものづくりの人々の作品をご紹介するイベント「北海道に魅せられた人たち」の開催まで、作り手の方々を紹介しながらカウントダウンしていく連載ブログです。
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