〈COAS〉志田有央さん / 7人目 北海道に魅せられた人たち
独自の歴史・自然・風土をもつ「北海道」。
そんな北海道に魅せられた、ものづくりの人々の作品をご紹介するイベント「北海道に魅せられた人たち」が松坂屋上野店にて4月27日(水)から開催となります。
このブログでは、会期まで、みなさんと開催カウントダウンするつもりで、そんな”北海道に魅せられた人たちのストーリーをお送りいたします!
さて、7人目は、真鍮アクセサリーブランド〈COAS(コーズ)〉志田さんです!
かつて港町として栄え、今もなお当時の面影を残す小樽をどこか感じさせるアクセサリーブランド〈COAS〉。細かな手仕事により装飾的でありながら、世代を問わずエターナルに楽しめるデザインが人気の秘密です。
〈COAS〉の作り手・志田さんに、これまでのお話しや新作のイヤーカフについて、伺ってきました。
広島で始まり、小樽へ
〈COAS〉の作り手・志田さんは、千葉出身。学校で、アクセサリー作りの基礎を学ばれた後、広島で活動をスタートします。その頃の作品はシルバーでシンプルなデザインと、今とは全く別の作風だったそう。
それが変化したのは 小樽に移住してから。しかし、意外にも小樽という土地の選択は、”お付き合いしていた方の引っ越しを機に”という外的要因だったと言います。
「残念ながら、”小樽への憧れがあった”とか”作品作りに適している”だとか、高尚な理由ではなく(笑)でも、”ここにずっと住む”という覚悟のような感覚があったんです。そこから、街にも興味が湧いて……気づけば、小樽の街並みを感じさせるような今の作風になっていきました。そして、今の自分には一番しっくりきています。」
”この地を基盤とする”という意識が生まれたからこそ、その土地にリンクするデザインが沸き上がってきたのかと思います。
作品のこだわりポイント
小樽に住んで、変化していった作品の方向性と自分の特技が一致していたこともよかったと振り返ります。
「小樽の街並みには、明治〜昭和初期の豪華な建物が多くて。アンティークも同じですが、至る所に装飾が施されていて、彫刻の技術がすごい。そういったニュアンスが今作っているアクセサリーに落とし込まれていると思います。そこで必要になる細かな作業は、やっていても楽しいんです。」
いくつか浮かんできたアイディアの中から選ぶときは、これまでやったことのない技術が入ったものを選び、表現の幅を広げるよう意識しているそう。
「”これを人が作ったの?!”と言われるように、目指したいですね。」
と技術を磨いていきたい思いの反面、一番大切にしているのはデザイン。
「技術ありきのデザインにはしたくない。あくまでもファッションという立ち位置は大切に、作りたいデザインが必ず起点となるようにしています。」
どんどん店頭で触って試して欲しい!
最近の新作はイヤーカフ。形状としてはシンプルなC型の形ですが、細かく掘られているもの、装飾がなく金属の曲線で美しさを魅せるものなどバリエーション豊かに5種類展開しています。
「ある程度、”こんな人につけて欲しいな”というイメージを持って製作していて、リングやネックレスはそのイメージ通りに似合うお客様の姿を拝見することが多くなってきました。イヤーカフはまだ研究途中で、店頭で似合う/似合わないの新しい発見が嬉しいです。」
普段は一人で作業されることが多い志田さん。
「お客様がつけている姿が見れるイベントは貴重な時間。色々なお客様に試していただきたい」
とのことでしたので、ぜひ気軽にお試しいただけたらと思います!
実は、30歳ほどの年齢差がありますが、私も母も〈COAS〉のファン。特にリングは、節が大きいのが悩みの私の手が、むしろその無骨さが素敵に見えるのでお気に入りです。
お出かけが楽しくなるこれからの時期のお供に、みなさまに手にとっていただきたいブランドです。
COASのピアスとイヤリングはオンラインでも販売中!(4月19日(火)→5月9日(月)午前10時)
\北海道に魅せられた人 7人目/
志田有央さん
千葉県出身。芸術学部で彫刻とデザインを専攻し、卒業後、アクセサリーの原型を製作する仕事を開始。小樽に移住後、”10年後、20年後も愛せるアクセサリー”を製作する。
「北海道に魅せられた人たち」
会期:4月27日(水)→5月3日(火・祝)
場所:松坂屋上野店 本館1階北口イベントスペース
ブログの更新はこちらでチェックできます👉Instagram @think_local_dm_official