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2023.03.30

何故か売れてる薬草酒系

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何故か売れてる薬草酒系

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お久しぶりです、【大丸下関店】和洋酒売場のてんちょーミウラです。

最近は旅行の割引クーポンを利用される観光客の方も増えてきて、地酒がよく出ます。

この機会に小さな蔵の小さな仕込みの真の地酒をご紹介したいと常々思っており、

【電車に乗る前の最後のお土産を買う酒屋】としての使命を果たすべく日々精進しております。

 

では、常連の方は何を買うの?という話になりますよね。

ご進物のお酒類以外ではデイリーワインや、ちょっと変わったところで

薬  草  酒

がよく出ます。

実は私もビックリしているのです、この事実に。

 

赴任した当初、このような記事をショップブログにUPいたしました。

タイトルは『新入荷【ハーブ酒】のご紹介』です。

内容はというと、ドイツのイエーガーマイスターという56種類の薬草を使った苦い薬草酒を

私が好きだというだけで売場に置いている

実に個人的な趣味の酒の紹介文でした。(笑)

 

最初は物珍しさに一本、二本とご購入いただけましたが、

一年経ってみたらなんだかんだと複数回追加発注していることに気づきました。

あれ…?あの苦いのが好きな人って私以外にも案外いるの?

 

ある日、お年を召した女性のお客様が売場にいらして、何の迷いもなくイエーガーマイスターを手に取ってレジへ。

興味津々な私はすぐさまお客様に「どの様にしてそのお酒を召し上がっているのですか?」と、聞いてみました。

 

「私はね、お湯で割って寝る前に少し飲んでるのよ!」

 

と、思いもよらぬ嬉しい返答が。

お友達にもお勧めして頂けたようで、その後注意深く見ていると高齢の女性のファンが多いという事が判明。

しかしお湯で割るのは初めて聞きました。寒い夜にはいいかもしれない…

 

ならばもしやコッチもファンが付くんじゃないかしらん、てな二匹目のドジョウではありませんが、

大昔、足を棒にしてまで販売店を探して買って、冷凍庫に入れてチビリチビリ飲んでいたあのハンガリーの代表的薬草酒

 ウニクム!

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この薬草酒はフランス革命で断頭の露となって消えたマリー・アントワネットの実兄、当時オーストリア・ハンガリー帝国のハンガリー王でもあった

あのハプスブルグ家・ヨーゼフ二世が胃痛持ちだったことから、重臣のツヴァック家が40種類近くの天然ハーブとスパイスを配合した薬草酒を製造し、

主の健康をサポートしたのが誕生のきっかけ。

 

『ハンガリーでは、古くから国民的な健康酒として広く親しまれてきました。また、ハーブやスパイスにはそれぞれ特有の味や香りがあり、「ウニクム」も独特な苦味を持っています。

ヨーロッパでは、食前・食後に楽しむ酒として、ほとんどストレートで飲まれていますが、苦味に違和感がある方にはカクテルのベースとして、その不思議な味と香りを味わっていただけます。』(輸入元資料より抜粋)

 

 

いや、何といってもこの独特な甘苦さがアルコール度数40%のカァッとくる蒸留酒の感じを和らげてくれるのですが、

和らげながら美味しい苦みを口中に残していってくれるという技巧派…

尖った神経をまぁるくしてくれるような、そんな甘い余韻…

 

見た目も可愛い丸いボトルです。

 

売場では100㎖の、小さなものをご用意しております。

是非一度お試しください!

 

***

 

ハンガリー/ツヴァック社 ウニクム(薬草酒)

100㎖ 税込990円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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