2021.01.12

実施レポート 第78回名大カフェ〝Science, and Me"  ポンペイと古代ローマ庭園 オンラインセミナー

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実施レポート 第78回名大カフェ〝Science, and Me"  ポンペイと古代ローマ庭園 オンラインセミナー

2020年12月17日に開催しました 名古屋大学との共催イベント 

名大カフェ〝Science, and Me" 実施レポートをお届けします!

 

名大カフェは包括連携協定を結ぶ名古屋大学と松坂屋名古屋店の共催で名大期待の若手研究者をゲストに、「研究」というフィールドから見える世界や感動、異分野とのコラボレーションへの期待などをMCとのトーク形式で語ります。

 

ダイジェスト動画のご視聴はこちらからどうぞ↓↓

 

 

【講師紹介】

川本悠紀子(名古屋大学 大学院人文学研究科 准教授)
1984年北海道札幌市生まれ。King’s College LondonにてPh.D.(Classics)修了。その後、同志社大学、British Scool at Rome, LMU München、名古屋大学高等研究院YLC特任助教などを経て、2020年より現職。専門は、古代ローマの文化史(文学・庭園・建築)、歴史、ランドスケープ。

 

【セミナーレポート】

◾︎ 日本にもある古代ローマの庭園像
古代ローマの建築、公園設備は、実は現代の日本の公園文化に大きな影響を与えています。
例として挙げていただきました名古屋にある久屋大通公園の噴水、列柱廊はまさにローマの面影を連想できます。普段みなさまが何気なく歩いている街並、またはお家のデザインなどにも、ローマの面影を見つけられるのではないでしょうか?

 

◾︎ 1748年から今もなお発掘調査が行われる都市「ポンペイ」
紀元後79年、ウェスウィウス山の噴火で埋もれた古代ローマの都市ポンペイ
この都市は今もなお、発掘・修復が行われている場所です。

古くから噴火の記録は文献を通して残っていましたが、実際に発掘されることはしばらくありませんでした。都市自体の発掘に注目が上がったのは1709年、ポルティチ近郊にフランス貴族が邸宅に必要な井戸を掘る際、大理石、古代の遺物が出てきたことです。土地を購入し、さらに発掘を進めていくと3体の女性像、ヘルクラネウムの彫刻が発掘されるなど、ローマの研究に多大な影響を与えました。

1738年には、新しい宮殿を作るために土地調査・掘削工事を行なった際にも劇場や別荘遺構が発見されるなど、今もなお、新しい発見が見られる都市です。2018年には新しく炭で描かれた落書きの発見により、噴火の日時が実際のものとは違う可能性があることが見つかるなど、まだまだ歴史的発見が残っていそうです。

 

◾︎ 現代の発掘調査がもたらす発見と問題点
発掘と修復が繰り返されるポンペイの遺跡。まだ発掘作業が行われていない街区もあり、多くの発見を得られる可能性を秘められています。ただし、研究所は必ずしも新しい街区を発掘することが良いと考えているわけではありません。これまで発掘していない部分を発掘していくことは、発見であり、破壊行動になってしまいます。現在の技術で発掘を行なっていくことは未来の科学技術の進展によってできるかもしれない新しい研究をできなくする可能性があるなど、問題点もあります。一刻も早く、修復を少なく、破壊せずとも発見できるような技術が生まれていってほしいものです。

 

◾︎ 古代ローマの庭園研究の未来
今まで、古代ローマの庭園は文献史料に登場するものでしか論じられてきませんでした。
その中で、ジャシェムスキーの庭園発掘、花粉分析などの研究から盛んになり、1960年以降実際の庭園の有様が分かるようになっていきました。木の根の調査によって、庭園の木々の配置を見つけていく中で、実際、庭園壁画と照らし合わせていくことで見つけられる真実、また自然科学分析、考古学の知識などさまざまな分野を掛け合わせて用いることで古代ローマの庭園研究への展開がのぞまれていきます。今後ローマの新しい歴史発見の未来が楽しみになります。

 


 

名古屋大学×松坂屋名古屋 包括連携

松坂屋名古屋店では、2017年から名古屋大学と包括連携協定を結び、サービスイノベーションとエリア魅力開発に貢献する取り組みを行っています。

こちらのブログを通して取り組みの内容をご紹介させていただきます。

 


 

 

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