みんなで考え、みんなで取り組む。一歩ずつ、めざす未来へ。
途上国から世界に通用するブランドをつくる」というファッションブランド〈マザーハウス〉の理念は、サステナブルな取組みとして大丸京都店が掲げる“しまつのこころ”の精神と通じています。
大丸京都店は次代を担う若い世代の方々にもこのスピリットを伝えたいという思いで10月6日(水)から開催する〈マザーハウス〉POP UP SHOP-Social Vintage-のキャンペーンビジュアルの制作を、京都で芸術を学ぶ学生さんたちに依頼しました。大丸京都店とマザーハウスがめざす“しまつのこころ”の精神を、学生さんたちがどのように受け止め、どのように表現してくれたのか…。
クリエイティビティあふれる作品の数かずをご紹介します。
〈マザーハウス〉の人気バッグ“RINNE(リンネ)” シリーズをテーマに制作された9の作品をご紹介。
役目を終えて回収されたレザーを再利用することで生まれた世界に ひとつだけのバッグと小物“RINNE(リンネ)”シリーズ。〈 マザーハウス〉のモノづくりの哲学に共感した学生さんたちの個性あふれるクリエイションをお楽しみ ください。
■【優秀賞】嵯峨美術大学 奥山凜さん
最大の特徴である再利用レザーは”手放す人”と”手に入れる人”にフォーカスして作品を作りました。バッグを擬人化させ、バッグ自身が語りだすように表現しました。
リンネのバッグから伸びる影は、手放す人の利用していた姿を表しています。キャッチコピーには手放す人々の口調にし、バッグの感情が伝わりやすいように仕上げています。
このテーマで取り組んだ中で「買った先にある良いこと」について考えるようになりました。デザインが魅力的なリンネを買うことで途上国のためになったり、無駄をなくすことに繋がる。他の商品を知っていただくきっかけになればと考えています。
■【優秀賞】嵯峨美術大学 飯田理沙さん
京都といえば舞妓さん。クレヨンで優しく描いたのは自分が考えたマザーハウスらしさの現れです。私は他の人と同じものが嫌です。そんな私に共感していただける人に向けてビジュアルを考えました。ひとつひとつ個性がある、世界に一つだけのリンネはそんな人にぴったりです。
なぜ世界に一つだけなのかをお伝えできると「しまつのこころ」を知っていただくきっかけになるのではないかと考えています。
■京都精華大学 田口祥太郎さん
キャッチコピーは「このバッグがなんだかいい人にしてくれる」。マザーハウスのバッグのデザインを見たときの第一印象は「なんかいいな〜」。ファッションが好きな自分は、おしゃれな人を見たときとその人達の内面を知ったときに同じような感情になったことを連想し、それをビジュアルに表現しました。
リンネはおしゃれなデザインの裏側に、回収したレザーを使って途上国で作られる工程があります。おしゃれな人の内面を知るように、リンネのことを知っていただければ、しまつのこころの普及につながると考えています。
■嵯峨美術大学 田中ゆりなさん
「思い出を受け継ぐ」をテーマに回収して生まれ変わったものだからこその価値を伝えたいと考えました。繋がりを連想させる赤い糸を使い、回収前のレザーがつながっていることを表現しました。レザー毎に糸を分割することで、それぞれの思いで成り立っていることを強調しました。右下に伸びている糸は更に次へ繋がる想いを表しています。
■京都精華大学 Ha sumin (ハスミン)さん
リンネは初見でもわかるレザーのエイジングが良さであると考え、「このバッグの素材、どこから来た?」というキャッチコピーを考えました。そこに京都らしいと感じた見返り美人図を掛け合わせ、リンネには見返り美人が”見返る理由”になっていると考えました。フォントは子供っぽく手書きにすることで素材に対する疑問の表れとする表現にしました。
■京都精華大学 古山愛子さん
「廻り巡る、想いとかわいい」というキャッチコピーには、美しさには偏見はない。という思いが込められています。リンネのデザイン自体への愛情をハートで表現し、一見リユース商品に見えないデザインを幾何学模様のハートの組み合わせで表しました。
左側4列のハートは様々な「想い=価値」を、リンネを含めた最右列にはそれらの組み合わせを表現しています。そして全体には大きなハートに仕上げ、リンネという取り組み全体が、愛情のつながりを生んでいることをメッセージさせていただきます。
■嵯峨美術大学 森安花音さん
「しまつのこころ」をもった生活の美しさを表現しました。自分自身が好きな漆芸でその信念を具現化すべく、金継ぎをビジュアルにしました。
漆芸のなかの物を大切に美しく楽しむ精神とリンネを一つのビジュアルにし、漆芸のようにリンネを通じて、物を大切に使うことの美しさを感じていただければと考えています。
■京都精華大学 山本愛さん
陸上経験のある私はリンネを「タスキを繋ぐ駅伝」を連想しました。そこには生産者からお客様までを繋ぐ流れと、お客様同士を繋ぐことを表現しました。スポーティになり過ぎないように優しいタッチで描き、ゴールテープにはリンネのリレーが終わることではなく、次の利用者にとっての「START」であることを表しました。
■京都精華大学 渡邊美琴さん
大丸京都店、マザーハウス共に温かさや優しさを感じました。それらの感情を私なりに考えたときに「お母さん」を連想しました。レザーと一緒に想いを回収し、それを大切に繋ぐ工程と母の優しさは似ているのではないでしょうか。
昔のようにオシャレをしなくなった私の母に使ってもらいたい、そんな自分の感情をビジュアルに仕上げ、お母さんにピッタリのリンネの魅力が伝わればいいなと考えています。
「プロダクトの始まりから終わりまでをデザインする」がコンセプト。
〈マザーハウス〉POP UP SHOP -Social Vintage- の詳しい情報はコチラ ▸▸▸