ガレと アール・ヌーヴォーの ガラス展
ドーム兄弟「菫文金彩ピッチャー」制作年代:1895年頃 高さ13cm
フランス、ナンシーに生まれた天才ガラス作家エミール・ガレ。革新的なガラス技法、作品に込めた哲学が世界的に賞賛され1889年と1900年のパリ万博ではグランプリを受賞しました。ガレの成功に触発された同郷のドーム兄弟もアーチスティックなガラス作品を生み出し「ガラスの印象派」と呼ばれました。
エミール・ガレ「葡萄文双耳花器」制作年代:1900年頃 高さ10cm
透明ガラス素地にエメラルドグリーンを重ねた被せガラス。
その上に白色ガラスを重ねています。この白色は完成時にはほとんど残されません。
朝霧に包まれる収穫前の葡萄を表現するのには、このわずかな白色がかかせなかったのでしょう。
妥協を許さない、ガレの熱意が感じられる作品。
葡萄は実が生る事から豊穣の証であり、富が生るとも例えられました。
今展ではこの二大作家のガラス作品を約50作品展観いたします。
ぜひ会場で美しく輝く花器やランプ、ピッチャーや香水瓶などの色とりどりの作品をごらんください。
ガレとアール・ヌーヴォーのガラス展
Galle & Art Nouveau,Glass Exhibition
3/22wed.→28tue.
8階 gallery TOART<最終日は17時閉場>